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イーサリアムとは?ビットコインとの違いもわかりやすく解説

こんにちは!
当コラム担当の暗号資産投資家のコバです!
暗号資産投資歴2年で、投資実績や注目の銘柄などをInstagram(@koba.crypto)でも役立つ情報をつぶやきますので、よかったらぜひフォローしてくださいね^^

目次

1. はじめに

「イーサリアム」という名前を聞いたことはあるけれど、ビットコインと何が違うのかよくわからない…そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

暗号資産に興味を持ち始めた方の多くは、まずビットコインについて学びますが、実はイーサリアムは全く異なる性質と可能性を持った技術なのです。ビットコインが「デジタルの金貨」だとすれば、イーサリアムは「デジタルの都市」のような存在と言えるでしょう。

近年話題のNFT、DeFi(分散型金融)、メタバースといった革新的なサービスの多くは、実はイーサリアムというプラットフォーム上で動いています。つまり、Web3時代の基盤技術として、イーサリアムは極めて重要な役割を果たしているのです。

この記事では、イーサリアムの基本的な仕組みから特徴、ビットコインとの違い、そして将来性まで、初心者の方にもわかりやすく順序立てて解説します。

本記事で学べること:

  • イーサリアムの基本概念とスマートコントラクト
  • ビットコインとの本質的な違い
  • DeFiやNFTなどの実用例
  • 投資対象としての特徴と注意点
  • Web3時代におけるイーサリアムの位置づけ

2. イーサリアムとは?

イーサリアム(Ethereum)は、2015年に誕生した暗号資産およびブロックチェーンプラットフォームです。通貨としての側面だけでなく、「分散型アプリケーションの基盤」としての機能が最大の特徴です。

通貨とプラットフォームの二面性

通貨としてのイーサリアム:

  • 通貨単位は「ETH(イーサ)」
  • 送金・決済・価値保存の機能
  • 取引所で売買可能

プラットフォームとしてのイーサリアム:

  • 世界中の開発者がアプリケーションを構築できる基盤
  • スマートコントラクト(自動実行される契約)が動作
  • NFT、DeFi、ゲームなど様々なサービスの土台

ビットコインとの根本的な違い

ビットコイン: 「デジタルゴールド」として価値保存と送金に特化

イーサリアム: 「分散型インターネット」として多様なアプリケーションの実行環境を提供

この違いを理解することが、イーサリアムの本質を掴む鍵となります。

3. イーサリアムの歴史

天才プログラマーの構想

2013年: 当時19歳だったロシア系カナダ人のプログラマー、ヴィタリック・ブテリンがイーサリアムの構想を発表しました。彼はビットコインの限界を感じ、より柔軟で表現力豊かなブロックチェーンプラットフォームの必要性を提唱しました。

2014年: イーサリアムプロジェクトが正式に開始され、クラウドファンディングで約18億円の資金調達に成功しました。

2015年7月30日: イーサリアムのメインネットが正式にローンチされました。この日は「Frontier(フロンティア)」と呼ばれる最初のバージョンがリリースされた記念すべき日です。

重要なマイルストーン

2016年: The DAO事件が発生。スマートコントラクトの脆弱性を突かれ、大量のETHが流出しました。この事件への対応として、イーサリアムは「ハードフォーク」を実施し、現在のイーサリアムと「イーサリアムクラシック」に分かれました。

2020年〜: DeFiブームが始まり、イーサリアム上で様々な金融サービスが展開されました。

2021年: NFTブームが到来し、デジタルアートやゲームアイテムの売買が活発化しました。

2022年9月15日: 「The Merge(マージ)」と呼ばれる大規模アップデートが実施され、従来のマイニング方式(PoW)から**ステーキング方式(PoS)**へ移行しました。これにより、消費電力が約99.9%削減されました。

4. イーサリアムの仕組み

スマートコントラクトとは?

イーサリアムの最も革新的な機能がスマートコントラクトです。これは「条件が満たされると自動的に実行される契約」のことです。

従来の契約:

  1. 契約書を作成
  2. 当事者が署名
  3. 条件確認は人間が行う
  4. 履行も人間が管理

スマートコントラクト:

  1. プログラムコードとして契約内容を記述
  2. ブロックチェーン上にデプロイ
  3. 条件が満たされると自動実行
  4. 人間の介入不要

具体例:保険の自動支払い 「台風で風速30m/s以上が観測されたら、自動的に保険金を支払う」というルールをスマートコントラクトで実装すれば、気象データが条件を満たした瞬間に、審査や手続きなしで保険金が支払われます。

DApps(分散型アプリケーション)

イーサリアム上では、従来の中央集権的なアプリケーションとは異なるDApps(Decentralized Applications)が動作します。

従来のアプリ:

  • 企業のサーバーで動作
  • 企業が管理・運営
  • サービス停止のリスクあり

DApps:

  • ブロックチェーン上で動作
  • 分散型で管理者なし
  • 24時間365日稼働

代表的な応用例

DeFi(分散型金融):

  • 銀行を介さない貸し借り
  • 自動化された投資プール
  • 分散型取引所(DEX)

NFT(非代替性トークン):

  • デジタルアート
  • ゲームアイテム
  • 音楽・動画コンテンツ

DAO(分散型組織):

  • 株主総会のような意思決定をブロックチェーン上で実施
  • トークン保有者による民主的な運営

5. イーサリアムとビットコインの違い

両者の違いを詳しく比較してみましょう。

基本的な目的

項目ビットコインイーサリアム
主要目的デジタル通貨・価値保存分散型アプリケーションプラットフォーム
位置づけデジタルゴールド分散型コンピューター
機能性送金・決済に特化プログラム実行が可能

技術的な違い

発行上限:

  • ビットコイン: 2,100万枚の絶対的上限
  • イーサリアム: 発行上限なし(ただし「バーン」により供給量を調整)

処理速度:

  • ビットコイン: 約7取引/秒
  • イーサリアム: 約15取引/秒(レイヤー2で大幅改善)

プログラミング機能:

  • ビットコイン: 基本的な送金処理のみ
  • イーサリアム: 複雑なプログラムを実行可能

合意メカニズム

ビットコイン:

  • PoW(プルーフ・オブ・ワーク) を継続
  • マイニングによる新規発行
  • 高い電力消費

イーサリアム:

  • PoS(プルーフ・オブ・ステーク) に移行済み
  • ステーキングによる検証
  • 約99.9%の消費電力削減を実現

投資的観点での違い

ビットコイン:

  • 「デジタルゴールド」としてインフレヘッジ
  • 機関投資家の参入が活発
  • 比較的安定した価格推移(暗号資産の中では)

イーサリアム:

  • Web3エコシステムの成長に連動
  • DeFi・NFT市場の拡大が価格に影響
  • より高いボラティリティ(変動性)

6. イーサリアムの特徴

開発者エコシステム

イーサリアムには世界中から優秀な開発者が集まっており、最も活発な開発コミュニティを誇ります。

開発ツールの充実:

  • Solidity(スマートコントラクト開発言語)
  • Remix(ブラウザ上で動く開発環境)
  • Truffle、Hardhat(開発フレームワーク)

豊富なライブラリ: 既存のスマートコントラクトを組み合わせて、新しいサービスを短期間で構築できます。これを「マネーレゴ」と呼ぶこともあります。

ネットワーク効果

多様なプロジェクト:

  • 2024年現在、数千のDAppsが稼働
  • 総価値保管量(TVL)は数兆円規模
  • 日々新しいプロジェクトが誕生

相互運用性: イーサリアム上のプロジェクト同士は簡単に連携できるため、複雑で高機能なサービスを構築できます。

ガス代という手数料システム

イーサリアムでは、取引やスマートコントラクトの実行にガス代と呼ばれる手数料が必要です。

ガス代の仕組み:

  • 計算処理の複雑さに応じて決定
  • ネットワークの混雑状況で変動
  • ETHで支払う

ガス代の課題と解決策: 混雑時には手数料が高騰することがありましたが、「The Merge」以降の改善や、レイヤー2ソリューションにより大幅に改善されています。

7. イーサリアムの使い道

投資・資産運用として

長期保有(HODLing): Web3エコシステムの成長とともに、ETHの需要増加を期待する投資戦略。

ステーキング: ETHを預けることで、年利3-5%程度の報酬を得られます。銀行預金の代替手段としても注目されています。

DeFiでの資産運用:

  • 流動性プールへの参加
  • イールドファーミング
  • レンディング(貸し出し)

DeFi(分散型金融)での活用

主なDeFiサービス:

Uniswap(分散型取引所): 中央管理者なしで暗号資産を交換できるプラットフォーム。

Aave(レンディングプロトコル): ETHやその他の暗号資産を貸し借りできるサービス。

Compound(金利プロトコル): 暗号資産を預けることで利息を得られるサービス。

NFTマーケットでの利用

OpenSea: 世界最大のNFTマーケットプレイス。デジタルアート、ゲームアイテム、音楽などを売買できます。

用途例:

  • デジタルアート作品の購入・販売
  • ゲーム内アイテムの所有権証明
  • 会員権やチケットのNFT化
  • クリエイターへの直接支援

DAO(分散型組織)への参加

MakerDAO: ステーブルコイン「DAI」を管理する分散型組織。

参加メリット:

  • プロジェクトの意思決定に参加
  • 収益の一部を受け取り
  • 新しい形の組織運営を体験

8. イーサリアムのメリット・デメリット

メリット

圧倒的な開発者数とエコシステム 世界中の優秀な開発者が集まり、常に新しいイノベーションが生まれています。

実用性の高さ ビットコインと比較して、実際に使えるサービスが多数存在します。

機関投資家の参入

  • JP Morgan Chase(JPMコイン)
  • Microsoft(Azure Blockchain Service)
  • ConsenSys(エンタープライズイーサリアム)

環境に優しいPoSへの移行 The Merge により、電力消費量を大幅に削減し、環境問題への対応を実現しました。

多様な投資機会 単純な価格上昇だけでなく、ステーキング報酬やDeFiでの運用など、多角的な収益機会があります。

デメリット

スケーラビリティ問題 処理能力に限界があり、混雑時には以下の問題が発生します:

  • 取引処理の遅延
  • ガス代の高騰
  • ユーザビリティの低下

技術的複雑さ 初心者には理解が困難な側面があります:

  • ウォレット管理の複雑さ
  • スマートコントラクトのリスク
  • DeFiプロトコルの学習コスト

競合チェーンとの激しい競争 主要な競合:

  • Solana: 高速・低コスト
  • Binance Smart Chain: 低手数料
  • Polkadot: 相互運用性
  • Avalanche: スケーラビリティ

規制リスク DeFiやNFTに対する各国の規制動向により、市場に大きな影響を受ける可能性があります。

技術的リスク

  • スマートコントラクトのバグ
  • ハッキングリスク
  • アップデートに伴う技術的問題

9. イーサリアムを始めるには?

ステップ1:ETHの購入

推奨取引所:

  • bitFlyer: セキュリティが強固、初心者向け
  • Coincheck: UI が直感的、積立投資可能
  • GMOコイン: 手数料が安い、ステーキングサービス有り

購入方法:

  1. 取引所で口座開設
  2. 日本円を入金
  3. ETHを購入(500円程度から可能)

ステップ2:ウォレットの準備

MetaMask(メタマスク)の導入: DeFiやNFTを体験するには、専用ウォレットが必要です。

設定手順:

  1. ブラウザ拡張機能をインストール
  2. ウォレットを作成
  3. シードフレーズを安全に保管
  4. 取引所からETHを送金

ステップ3:DeFiやNFTの体験

初心者におすすめ:

Uniswap(分散型取引所):

  • 少額から利用可能
  • 様々なトークンを交換体験

OpenSea(NFTマーケット):

  • 無料でアカウント作成
  • NFTの閲覧から始める

重要な注意点:

  • 最初は少額から開始
  • シードフレーズの管理を徹底
  • 怪しいプロジェクトには近づかない
  • ガス代を事前に確認

10. イーサリアムの未来と展望

レイヤー2技術による拡張

主要なレイヤー2ソリューション:

Polygon(MATIC):

  • イーサリアムのサイドチェーン
  • 高速・低コストな取引を実現
  • 多くのDAppsが移行

Arbitrum:

  • オプティミスティックロールアップ技術
  • イーサリアムとの高い互換性
  • DeFiプロトコルの多くが対応

Optimism:

  • 同じくオプティミスティックロールアップ
  • 開発者にやさしい環境
  • エコシステムが急成長

実社会との融合

金融業界:

  • 中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実験基盤
  • 証券のトークン化
  • 保険商品のスマートコントラクト化

不動産業界:

  • 不動産のNFT化
  • 小口投資の実現
  • 賃貸契約の自動化

エンターテインメント:

  • ゲーム内経済の構築
  • クリエイターの直接収益化
  • バーチャルイベントのチケットNFT

Web3時代の中核インフラ

分散型インターネットの実現:

  • データの所有権をユーザーに返還
  • 中央集権的プラットフォームからの脱却
  • クリエイターエコノミーの発展

メタバースとの連携:

  • バーチャル世界での経済活動
  • デジタル資産の相互運用
  • 新しい働き方の創出

技術的ロードマップ

イーサリアム2.0の完成:

  • シャーディング技術の実装
  • 処理能力の大幅向上
  • ガス代問題の根本的解決

量子コンピューター対応:

  • 暗号技術のアップグレード
  • 長期的なセキュリティ確保

11. まとめ

イーサリアムは単なる暗号資産を超えた、次世代インターネットの基盤技術として位置づけられています。ビットコインが「デジタルゴールド」として価値保存に特化しているのに対し、イーサリアムは「分散型アプリケーションプラットフォーム」として、無限の可能性を秘めています。

重要なポイントの再確認

技術的革新性:

  • スマートコントラクトによる自動化
  • DAppsによる分散型サービス
  • Web3エコシステムの中核

実用性の高さ:

  • DeFi、NFT、DAOなど実際に使われるサービス
  • 開発者にとって魅力的なプラットフォーム
  • 常に進化し続ける技術

投資対象としての特徴:

  • Web3の成長とともに需要拡大が期待
  • ステーキング収益による複利効果
  • ビットコインより高いリスク・リターン

投資・参加する際の心構え

段階的な理解と参加: まずはETHの少額購入から始めて、徐々にDeFiやNFTといったエコシステムを体験していくことをおすすめします。

継続的な学習の重要性: イーサリアムエコシステムは日々進化しているため、最新の動向をキャッチアップし続けることが重要です。

リスク管理の徹底:

  • 投資は余剰資金の範囲内で
  • 分散投資を心がける
  • 技術的リスクを十分理解する
  • セキュリティ対策を怠らない

長期的視点の重要性: 短期的な価格変動に惑わされず、Web3技術の普及という長期トレンドを見据えた判断が大切です。

ビットコインとの使い分け

ビットコイン:

  • ポートフォリオの安定性重視
  • インフレヘッジとしての保険
  • 長期保有が基本戦略

イーサリアム:

  • 成長性を重視した投資
  • エコシステム参加による体験価値
  • 技術革新への投資

両者は競合関係というより、それぞれ異なる価値を提供する補完的な存在として理解することが重要です。

次世代インターネットへの入り口

イーサリアムを学ぶことは、単に投資知識を得るだけでなく、来たるWeb3時代を理解するための重要なステップです。分散型技術がもたらす新しい価値観や経済システムを体験することで、未来のデジタル社会での適応力を身につけることができるでしょう。


この記事は教育目的で作成されており、投資助言ではありません。DeFiやNFTの利用には技術的リスクが伴います。投資・参加判断は十分な調査と理解の上で、自己責任で行ってください。

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